先日ABEMA Primeにて、弊社が運営している『マリーゴー(MarriedGo)』が「既婚者マッチングアプリの是非」というテーマで取り上げられましたと共に、弊社代表が出演いたしました。
その際の動画がYouTubeでも配信されていますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
番組の中でお話しさせていただきました内容や、話しきれなかった内容などもありますので、改めて今回の記事でご紹介できればと思います。
既婚者専用マッチングアプリが急増している!?
ここ数年で既婚者専用のマッチングアプリが一気に急増しました。
今年(2024年)に入ってからも、私の知る限りでは3社参入してきていますし、この勢いはまだまだ止まらないでしょう。
近年、「セカンドパートナー」という言葉もじわじわと浸透してきましたが、これは、今のパートナーとの関係を維持しつつも、新たな心のつながりを求める人々が増えていることが反映されているのではないでしょうか。
では何故そう考える人が増えてきたのでしょうか?
それは社会的な変化が大きく影響していて、主に2つあると考えています。
結婚を “条件” で選択する人が増えてきた
1つ目の要因は、結婚を “条件” で選ぶ人が増えてきたこと。
婚活をイメージしてもらうと分かりやすいですが、結婚相談所に行ったらまず希望の相手の条件を伝えますよね。
例えば、年収はいくらか? 年齢差はどれくらいか? 職業は? など。
そして、その条件にマッチする人の中からお相手を選ぶ。
マッチングアプリも同じですね。
しかし、このような結婚のやり方が増えてきたことで、愛情が育まれる前に結婚するという現象が起きてしまいます。
もちろん、後から愛情が芽生える方も多いと思いますが、一方そうでない方にとってはこれが大きな悩みに繋がってしまいます。
そういった方々にとって、パートナーとは別に心のつながりを求めるというのは、とても理にかなっていると言えます。
多様性の時代
2つ目の要因は、多様性です。
これまでの夫婦関係は、お互いに歩み寄り、時には妥協しながらも家族という集団を大事にする、というのが当たり前の価値観でした。
しかし、多様性が尊重される時代になってきたことで、より一層、自分自身の生き方や選択を大事にする傾向が強くなってきています。
夫婦別姓なんかはまさにその象徴とも言えるでしょう。
結婚後も「〜〜の妻」や「〜〜の夫」という肩書ではなく、あくまで「一人の女性」「一人の男性」として自分のアイデンティティを大切にしたいと考える人が増えています。
個々の価値観や生き方を尊重しつつ、新たなつながりを見つけたいという欲求が高まる中、既婚者向けのマッチングアプリが注目を集めるのも不思議ではありません。
マリーゴー(MarriedGo)を立ち上げた経緯
さて、ここでマリーゴー(MarriedGo)を立ち上げた経緯についても少し触れておこうと思います。
きっかけは、弊社代表の結婚と離婚の経験からでした。
結婚当初から、お相手の方はなかなか話し合いをしてくれない人で、そのことをずっと悩み続けていたそうです。
しばらくは我慢して過ごしていたそうですが、ふと「この生活を死ぬまで送るのか?」と疑問を抱いたときに、「このままでは自分らしく生きられない」と強く感じ、離婚という決断に至ったそうです。
代表の場合は運良く離婚できましたが、世の中には、さまざまな事情で離婚が簡単にはできない人がたくさんいます。
「離婚するか悩むくらいなら、初めから結婚なんてするな!」と思う方もいるでしょう。
しかし、少子化が進むこの時代において、結婚がそれほどまでにハードルの高いもので良いのでしょうか?
日本という国を存続させていくためには、結婚という価値観を変えていく必要があるのではないか?
そうした疑問から、同じような悩みを抱える多くの人々のために何かできることはないかと考えました。
結婚に後悔している人は少なくありません。
離婚率も年々上昇していて、3組に1組が離婚しているとも言われています。
とある調査結果では、半数近くの人が結婚を後悔しているというデータもあるほどです。
これまでは、夫婦間の不和に対しての解決策は “離婚する” か “我慢する” かの2択でした。
しかし、それ以外の選択肢もあって良いのではないでしょうか?
こうした方々が感じている心の重荷を少しでも和らげたい、そして新たなつながりや安心感を提供できる場を作りたい。
そんな思いから、マリーゴー(MarriedGo)はリリースされました。
不倫を助長しているのか?
よくこのように言われることがありますが、はっきりと「NO」と断言します。
まず私たちが目指しているのは、夫婦関係の不和を解決する新しい手段の一つとして、既婚者同士が心のつながりを持てる場を提供することです。
不誠実な行為や無責任な関係を助長するものではなく、むしろそうした行動が関係をさらに悪化させてしまう現実を踏まえ、健全な心の支えとなるつながりを提唱しています。
そもそも不倫を考えるような人は、マッチングアプリなど無くても、他の手段でやっていますよね。
私たちが提唱している選択肢は主に2つあります。
それは「プラトニックな心のつながり」と「オープンマリッジ」です。
プラトニックな心のつながり
「セカンドパートナー」という関係が、まさにこれに当たります。
プラトニックな関係は、「恋愛映画を見る感覚」に似ているかもしれません。
恋愛映画を通じて恋愛を疑似体験するように、リアルな心の交流の中で少しのときめきや共感を感じながらも、あくまで自分の生活や家族を大事にできる関係性を目指しています。
実際にマリーゴーのユーザーの方々も、趣味友達、飲み友達、相談相手など様々な目的で利用されています。
既婚者マッチングアプリは、不貞行為を助長するものではなく、心の支えを必要とする既婚者同士が健全なつながりを築き、パートナーへの不満を冷静に見つめ直す機会にもなるのではないでしょうか?
オープンマリッジ
そもそも「オープンマリッジって何?」という方もいるかと思うので、簡単に説明します。
一言でいうと、夫婦間でお互いに合意のもと婚外恋愛を認め合うこと、を指します。
“ポリアモリー” という言葉も近しい意味の概念になります。
オープンマリッジという関係性は、個々の価値観や生活の多様性が尊重される現代において、無理に「こうあるべき」という夫婦像を押し付けず、互いの気持ちを尊重するものだと考えています。
お互いが尊重し合える新たな関係性の形として、オープンマリッジが選択肢の一つとして広がっていけば、より多様な夫婦関係の在り方が認められる時代になると信じています。
最後に
既婚者マッチングアプリは、一部の方々にとってはまだ理解されづらい部分も多いかと思います。
しかし、既婚者同士が新しいつながりを通じて、自分の気持ちや価値観を見つめ直すことで、今ある結婚生活をよりポジティブに受け入れられるきっかけとなるよう、私たちはサポートしていきたいと思っています。
固定観念に縛られるのではなく、それぞれの夫婦に合った関係性を選び、心の安定や幸福を見つけられる時代になれば良いなと思います。