「オープンマリッジを始めたいけど、どんなルールを決めればいいの?」
「失敗しないためには、何を話し合っておくべきなの?」
などと考えていませんか?
夫婦関係の新しい形として注目されているオープンマリッジですが、成功させるためには明確なルール作りが欠かせません。曖昧なまま始めてしまうと、お互いを傷つけてしまう可能性があります。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- オープンマリッジにルールが必要な理由
- パートナーと話し合うべき重要なポイント
- 決めておきたい7つの具体的なルール
この記事を読むことで、オープンマリッジを成功させるための具体的なルール作りの方法がわかり、パートナーとの建設的な話し合いができるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
オープンマリッジにルールが必要な理由
オープンマリッジを成功させるためには、明確なルール設定が不可欠です。こちらでは、ルールが必要な理由について解説します。
そもそもオープンマリッジについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
新しい関係の形であるオープンマリッジとは? メリットとデメリットも合わせて紹介
感情的な衝突を避けるため
オープンマリッジでは、パートナーが他の人と性的行為などの深い関係を持つことがあります。この状況で明確なルールがないと、嫉妬や不安から来る感情的な衝突が生じやすくなるので、注意が必要です。
例えば「どこまでの関係なら許容できるのか」「どの程度の頻度なら問題ないのか」といった境界線が曖昧だと、お互いの期待と現実にギャップが生まれます。事前にルールを決めておくことで、感情的な衝突を避けることが可能です。
信頼関係を維持するため
オープンマリッジは、従来の結婚とは異なる形の「信頼関係」を築くためにあります。この信頼関係を維持するためには、お互いが納得できるルールのもとで行動することが大切です。
ルールを守ることで「約束を守ってくれる」という安心感が生まれ、パートナーへの信頼をより深めることができます。逆にルールが曖昧だと、何が裏切り行為に当たるのかが不明確になり、信頼関係が損なわれてしまうでしょう。
生活への影響を最小限に抑えるため
オープンマリッジを実践する際は、生活への影響を最小限に抑えることが重要です。特に子どもがいる場合は、家族の時間や責任を優先する必要があります。
時間の使い方や経済的な負担についても、事前にルールを決めておくことで、家庭の安定を保つことが可能です。
オープンマリッジのルールを作る場合にパートナーと話し合うべきこと
オープンマリッジのルールを作る前に、パートナーとじっくり話し合うべき重要なポイントがあります。以下で詳しく解説します。
現在の夫婦関係をどうしていきたいか
まず、現在の夫婦関係の状況を正直に話し合いましょう。なぜオープンマリッジを検討しているのか、どのような問題を解決したいのかを明確にすることで、不安感が解消されます。
- 夫婦間でのコミュニケーション不足
- 性的な相性の問題
- マンネリ化した関係の改善
などの問題を解決するために、オープンマリッジが適切な手段なのかを夫婦で考えてみてください。場合によっては、カウンセリングや他の方法での解決を検討することも必要かもしれません。
オープンマリッジに対する感情や不安について
事前に、オープンマリッジに対する正直な感情や不安をお互いに共有しましょう。一方が積極的でも、もう一方が不安を感じていては成功しません。
- いまどんな感情を持っているか
- 相手が他人と関係を持つことに不安はあるか
- 周囲の人への対応や配慮
などについて率直に話し合うことで、お互いの気持ちを理解できます。
オープンマリッジに求めるもの
オープンマリッジを通じて何を得たいのか、お互いが期待しているものを明確にしましょう。ここにギャップが生じると、後々のトラブルの原因になります。
例えば「新しい経験や刺激」や「夫婦関係の改善」「性的欲求の解消」など、それぞれの考えを理解することで、ルール作りの方向性が見えてきます。
オープンマリッジで決めておきたい6つのルール
オープンマリッジを成功させるためにも、以下の7つのルールについて具体的に決めておきましょう。
どこまでの関係の許容範囲になるか
最も重要なルールの一つが、どこまでの関係を許容するかです。この境界線を明確にしておくことで、お互いの期待と行動を一致させることができます。
【許容範囲の例】
- 感情的な関係(恋愛感情)の有無
- 身体関係のレベル
- 継続的な関係か一時的な関係か
例えば「身体的な関係は認めるが、恋愛感情を抱くことは避ける」「一夜限りの関係のみで、継続的な関係は禁止」といった具体的な取り決めを行います。
この境界線は、お互いの精神的な負担を考慮して決めることが重要です。無理のない範囲で設定し、必要に応じて見直しを行いましょう。
相手について共有するかどうか
パートナーが他の人と関係を持つ際、どの程度の情報を共有するかを決めておきましょう。
「完全に隠す」「名前や年齢などは伝える」などを明確にすることで、不安感の解消につながります。
一方で、情報を共有しすぎると、嫉妬や不安を招く場合があります。「基本的な情報のみ共有する」「詳細は絶対に聞かない」といった取り決めも有効です。
お互いが心地良く感じる情報共有のレベルを見つけることが、関係を維持するコツです。
会う頻度や時間帯・連絡頻度のルール
オープンマリッジの活動が家庭生活に支障をきたさないよう、会う頻度や時間帯について具体的なルールを設けましょう。
例えば「平日の夜は家族と過ごす」「月2回まで」「1回あたり3時間以内」といった具体的な制限を設けます。
また、家族の予定や大切なイベントがある際の優先順位も明確にしておきましょう。あくまでも「家庭を第一に考える」という基本姿勢を共有することが大切です。
さらには連絡頻度も決めておくと良いでしょう。例えば「1日3回まで」「夜10時以降は連絡禁止」「メッセージアプリのみ使用」といった具体的な制限を設けてみてください。
子どもがいる場合、家庭への影響をどう避けるか
子どもがいる家庭では、子どもの安全と幸福を最優先に考えたルール作りが求められます。
「子どもの前では他人の話をしない」「子どもがいる時間帯は活動を控える」などの配慮が大切です。
また、オープンマリッジはまだまだ世間的には理解されないため、親がオープンマリッジを実施していることが周囲に伝わると、子どもに悪影響が出る可能性があります。
子どもの年齢や理解度に応じて、説明の仕方や隠し方を考えましょう。
経済的な負担・支出の制限・上限
オープンマリッジの活動にかかる費用についても、事前に取り決めておきましょう。経済的な負担が家計を圧迫しないよう、現実的な予算を設定することが大切です。
- 月1万円まで
- 食事代と交通費のみ
- 家計には影響させない
といった具体的な制限を設けます。金銭的な問題は夫婦関係に大きな影響を与えるため、お互いが納得できる範囲で設定しましょう。
出会いの手段
オープンマリッジのルールを作るうえで見落とされがちなのが、「どう出会うか」という点です。
出会い方によってリスクや誤解が生まれる可能性もあるため、出会いの手段自体もルール設計の重要な一部といえるでしょう。
例えば一般的なマッチングアプリを使ってしまうと、相手にオープンマリッジが理解されず、予期せぬトラブルにつながる恐れがあります。
また、周囲の人間関係から相手を選んでしまうと、オープンマリッジを行っていることがバレるかもしれません。
加えて、安全性の観点から、相手の身元がある程度確認できる方法を選ぶことも重要です。
近年では既婚者専用マッチングアプリなど、オープンマリッジに理解のある人が集まるサービスも多く登場しています。うまく利用して、安心してオープンマリッジの関係を始められるようにしてみてください。
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ルール違反をした時にはどうする?
オープンマリッジを続けていく中で、ルール違反が発生する可能性があります。そのような状況に備えて、事前に対処法を決めておくことも重要です。以下では、違反時の対応を紹介します。
感情的にならずに話し合う
ルール違反が発覚しても、感情的にならずに冷静に話し合う姿勢を保ちましょう。感情的な衝突は、問題を悪化させる可能性があります。
ルール違反の背景には、現在のルールが現実的でない、状況が変わったといった理由があるかもしれません。一方的に責めるのではなく、建設的な解決策を一緒に考えることが大切です。
一時的な活動停止を検討する
深刻なルール違反や関係に問題が生じた場合、一時的にオープンマリッジの活動を停止することも選択肢の一つです。
その際には、活動を停止する期間や条件についても、事前に話し合っておくと良いでしょう。停止期間を使って、お互いの気持ちを整理しつつ関係を修復することで、また新しくオープンマリッジの活動を再開できます。
オープンマリッジを成功させるためには、明確なルール作りが不可欠です。お互いの価値観や感情を話し合い、現実的で継続可能なルールを設定することで、新しい夫婦の形を築けます。
お互いが納得し、適切なルールのもとで実践することで、夫婦関係の新たな可能性を見つけられるでしょう。
パートナーとの十分な話し合いを重ね、お互いが安心して取り組める環境を整えてから始めることをおすすめします。